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口周辺のリハビリテーション - 介護が必要な人のお口のケア 4 -
口は呼吸・食事・言葉や表情等多くの機能を持っていますが、これらは口周辺の筋肉の動きにより行われています。
口周辺のリハビリテーション
口は呼吸・食事・言葉や表情等多くの機能を持っていますが、これらは口周辺の筋肉の動きにより行われています。「食べる」ことは生命を維持していくだけでなく、楽しみでもあります。障害があってもそれをできるだけ早く回復し、元の機能が営めるようにしていくことが大切です。
食べ物をかんで飲み込むためには唇は閉じて、舌が十分に動かなければなりません。筋肉や関節は使っていないと動きが悪くなったり、動かなくなってしまうので、機能を回復させるために簡単な訓練を継続して行うことが大切です。
1. 振動刺激訓練
電動歯ブラシなら、その振動を唇・舌・頬の粘膜・歯ぐき等にあてます。普通の 歯ブラシなら少し圧力を加えるようにします。口の中は、必ず潤った状態で行うようにします。
2. ストレッチ
筋肉が硬くなっている場合、唇では中央・右側・左側と三等分し、介護者は親指と人差指で縮めたり伸ばしたりします。舌は前に突き出したり、上下・左右に動かすようにします。自分でできない場合は介護者がガーゼで舌を持って行います。頬は膨らませたりしぼませたりを交互に繰り返します。
3. 筋力増強訓練
運動しないとますます筋肉が萎縮して筋力が低下します。舌や唇の筋肉も同じです。歯ブラシの背面やスプーンを舌の先に当て、押し合うことによって筋力の維持を図ります。