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片麻痺や上肢等に障害はあるが自分で何とかケア出来る場合 - 介護が必要な人のお口のケア 2 -
片麻痺や上肢等に障害はあるが自分で何とかケア出来る場合
片麻痺や上肢等に障害はあるが自分で何とかケア出来る場合
1. 歯磨きのポイント
歯磨き前の準備
唇に麻痺があると唾液が垂れて衣服を汚してしまいます。首にタオルを巻いたりエプロン等を使います。
歯ブラシの工夫
歯ブラシは健康な方の手で握ります。握りにくいときは柄を太くします。市販されている道具にタオルやスポンジを巻いたり、ゴムホース等をかぶせると太くできます。手が挙がらなくて口まで届かない場合は柄を長くする工夫をします。運動の方向が限定されている場合では一部の歯にしか歯ブラシが当たらないことになります。歯ブラシの柄をロウソクの炎等の熱を加えて変形させ、動かしやすいように改良します。電動歯ブラシも利用すると良いでしょう。
磨く際の注意点
麻痺側は頬の粘膜の運動障害も見られるため食べかすが残りやすいです。歯ぐきに知覚麻痺があると歯ブラシの毛先で傷をつけても分かりません。
2. 入れ歯の手入れのポイント
取り外し
片手のみの操作となるため焦らず、ゆっくり行います。麻痺側から入れ歯を口の中へ入れます。頬の粘膜を傷つけないようにします。
清掃
片手で入れ歯を持ち、もう一方の手で歯ブラシを持って行いますが、それが無理な場合は、手洗い用や風呂用のブラシの裏に吸盤を取り付け洗面台の使いやすい高さに固定し、入れ歯を動かして清掃します。