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離乳食のポイント - 赤ちゃんの歯について 3 -
0歳児を中心に、赤ちゃんのお口の中のトラブル、離乳食の時期やポイントについて解説しています。
離乳食のポイント
5~6ヵ月頃からそろそろ離乳食を始めましょう。離乳の時期というのは固形食に移る過程でとても大切です。大人は「固形」のものを噛んで食べています。意外なことかも知れませんが、「噛む」といういうことは自然に備わっている能力ではありません。練習して覚えて行くものなのです。当然、練習に適する時期と期間があります。それを逃してしまうと3~4歳になっても肉類や繊維の多い野菜をイヤがる「噛めない子」になってしまいます。
離乳の時期はオッパイだけでなくいろいろの味のものに出会う時期でもあります。甘みと塩味は生まれてすぐでも分かります。けれども、酸味・苦味・旨味は経験を通して覚えて行くものです。幾つかの種類の味が組み合わさって複雑な味(おいしさ)を感じるようになります。オッパイを飲んでいるだけでは身につきません。より多くの味に親しむことによって食欲・意欲といった情緒面の発達も促されます。最初は薄味から始めましょう。食品そのものにある甘味を利用します。オッパイをおいしいと感じていた赤ちゃんなのですから、早くから大人と同じ味、特に甘味を教えてしまうと甘い物好き=虫歯っ子になりかねません。栄養の補給という面も大切です。月齢だけでなく、食べる機能の発達に合わせて進めて行きましょう。
- ○5~6ヵ月頃(唇食べ・ゴックンできる状態のもの<ドロドロ状>)
- 上唇を閉じることを覚える時期です。ドロドロのポタージュ状のものはお乳と似ていますが、お乳のときは上唇はお母さんのオッパイに当たっていて口は空いたままでも密閉状態になっているため飲み込めるのです。スプーンを使えば唇は閉じなければなりません。まずそれを練習します。上唇を下げるようにスプーンを使います。「噛む」訓練の第一歩です。口元の筋肉は神経機能と深いつながりがあります。
- ○7~8ヵ月頃(舌食べ・舌でつぶせる程度の軟らかさ・舌を上下に動かしてモグモグ)
- 「噛む」本格的なトレーニング期です。唇を結んだときはほぼ一直線になっていいます。顎はモグモグ動くだけですが、時々左右にも動きます。多くの味に慣れさせましょう。でも、肉類はもう少し後にしましょう。
- ○9~10ヵ月頃(歯ぐき食べ・歯ぐきでつぶせる固さ・カミカミ)
- 前歯は生えてきていますが、奥歯はまだですから口に入った食べ物を奥へ運んで歯ぐきで食べます。顎も上下左右によく動くようになります。
- ○11~12ヵ月頃(パクパク)
- 食べる楽しみ・食へのあこがれ等を導き出す時期です。手づかみで食べさせることも大切です。前歯でかみ切っていくことも覚えます。
- ○1~3歳頃(カチカチ歯で食べます)
- 唇・舌・顎を自由自在に動かすことができます。奥歯が生えるに連れ、しっかり噛めるようになります。噛む力は大人に比べるとまだまだ弱いので、大きすぎるもの・固すぎるものはまだ避けましょう。