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矯正治療について - 矯正治療の方法について 2 -
矯正治療の方法と治療の流れなどを解説しています。歯医者さんとよく相談し、納得いく方法で治療しましょう。
矯正治療について
歯や顎に力を加えることにより、歯の位置や向きを適性にする治療法です。無理な力を加えると歯や歯ぐき周囲の組織に障害を与えることになるので、徐々に力を加えます。そのため時間がかかります。
歯の表面に固定式の装置をセメントや接着剤で一定期間装着し続け、歯を動かします。その後、動かされた歯をその状態に維持する(保定)時に着ける装置は、自分自身で着脱できる装置を使用することが多いです。顎の大きさと歯の大きさの不調和がある場合は、歯を間引くために抜歯することもあります。
治療の流れ
- 1. 矯正相談
- 何が気になるのか(困っていること)を伝え、矯正治療の必要性があるか先生としっかり相談しましょう。
治療期間、通院間隔、費用等については治療計画を立てるまではっきりしないこともありますが、出来る限り理解しておきましょう。 - 2. 診査と検査(問診・視診・触診・歯の模型作り・レントゲン撮影)
- レントゲン撮影・歯の模型作り等により、顎の発育状況と歯の状況・上下の歯の関係・歯の生えている方向を調べます。診査結果から診断が行われ、治療方針が決定されます。
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- 問診
以下の様な事を聞かれます。
○治療の動機や目的
○咬み合わせが悪くなってきたと思われる経過
○今までの治療経験の有無
○家族の歯並びや咬み合わせの状況 - 視診・触診
顔の輪郭について左右対称性・鼻の付け根や顎のずれ(骨格の特徴=E-ライン)唇の出具合やきちんと閉じることが出来るかの状況確認・唾液を飲み込むときの唇や頬の動き・顎関節の動きと雑音等を調べます。 - 歯の模型作り
歯並びの型を取って石膏の模型を製作します。咬み合わせの状況(の型)も同時に取ります。 - レントゲン撮影
- 問診
- 3. 診断・治療計画(治療方法)
- 何が原因で咬み合わせが悪いのかを分類します。
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- 骨格型(骨自体のずれ・上下の顎の大きさのアンバランス等)
- 不調和型(歯と顎の大きさのアンバランス・個々の歯の位置や傾斜の異常・咬み合わせの深さの異常等)
- 4. 治療計画(治療方法)
- どのように治療していくか、細かく計画を立てます。場合に応じて、虫歯の治療や抜歯することも必要になります。以下の説明を納得できるまで聞き、疑問点は解消しておきましょう。
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- 治療に使用する装置の種類
- 治療期間
- 矯正治療に先立って必要な歯の処置(抜歯・虫歯の治療・歯の神経の治療等)
- 費用、外科処置との併用の必要性
- 歯の清掃の方法(管理方法)
- 5. 治療開始
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- 矯正装置の装着
現在使用されている矯正装置の基本的なものは、歯の表面に3~5mm角程度の金属製又は、セラミックス製の薄い凸物を接着し、その中央部に細いワイヤーを通してその力で歯を動かすものです。ワイヤーを凸物にとめるのにゴム又は更に細いワイヤーを使用します。歯の動きを見ながら中央部のワイヤーの太さを変えていきます。月に一回程度の割合でとめているゴムや細いワイヤーを交換したり、歯の状況をチェックします。 - 歯の清掃法の指導
固定式の装置を装着すると、歯がいつも以上に汚れやすく、清掃しにくくなります。その状態が続けば虫歯を増やしたり、歯ぐきの炎症を憎悪させたりします。せっかくきれいな歯並びになったとしても歯自体が悪くなっては意味がありません。普段以上の歯みがきを励行しなければなりません。歯科医院では、状況に応じた指導を歯科衛生士が行います。
- 矯正装置の装着
- 6. 保定
- 歯の向きや位置が適正になると固定式の装置を外します。しかしそのままにしておくと歯は元の位置に戻ってしまい、別の形で新たに咬み合わせが悪くなることも考えられます。そのため、別の装置(取り外し式)を使って後戻りしないように歯の位置を固定させるようにします。装着している期間は症状によって異なりますが、矯正治療に要した期間と同じくらいを目安にすると良いでしょう。受診間隔は2~3ヶ月に1度位になります。