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フッ素を塗ると歯が黒くなるの? - 永久歯が生えてきたら 7 -

永久歯の生える順番や虫歯予防法などを詳しく解説するとともに、夏休みの自由研究に最適な「歯の実験」も併せて紹介します。

フッ素を塗ると歯が黒くなるの?

フッ素の溶液を歯に塗っても歯の色は変わりません。但し、フッ素ではなく虫歯の進行を抑えるための薬を塗布すると虫歯になっている部分と反応して、歯の色が黒くなることがあります。この薬は、虫歯の治療をしにくい低年齢の(まだおとなしく診療台に座ることの出来ない)子供に使用し、処置のできる年齢まで経過を観察することがあります。

3. しっかり歯磨きする
虫歯や歯茎の病気を引き起こす元は「歯垢(プラーク)」です。これを歯の表面から取り除かないとフッ素を使用しても効果はありません。乳歯と永久歯が交換している時期は歯の高さが違っていたり、隣が抜けたままでまだ生えて来なかったりと、磨き残しができやすい時期です。

[歯の清掃のポイント]
奥歯の背の高さが低い間は、歯ブラシを斜めから入れるようにして噛み合わせの面を磨いていきます。 前の歯も歯ブラシを横にするだけでは歯にうまく当たりません。歯ブラシを縦に向けて使うと上手に磨けます。

4. シーラントで歯の溝を塞ぐ
奥歯の噛み合わせの面にはたくさんの溝があります。自然の清掃作用も悪く歯ブラシもうまく使えません。それなのに食べかすは溜まりやすく細菌も繁殖しやすいです。虫歯ができる前にシーラントでその溝を塞ぎ、細菌の繁殖を防ぎます。歯科医院で処置してもらいます。ただし、歯磨きはしっかりやらないと効果は少なくなってしまいます。
シーラントは、保険が適用されています。
5. 規則正しい食習慣
歯磨きをしたりフッ素を使用したりシーラントを行ってもプラークをどんどん増やしていては虫歯や歯茎の病気を防ぐことはできません。飲食する(糖を摂取する)ことによりプラーク中の細菌は酸を産生していきます。 幼児期に引き続いておやつはよく食べると思いますが、ダラダラ食べたり(いつでも口の中に何かが入っている)歯の表面にべったりくっつくものを食べるのはやめましょう。

寝る直前に食べたり飲んだりすることも止めるようにします。砂糖が含まれていなくても長い時間、歯の表面に食べかすが停滞するようなものは危険な食品と言えます。規則的な食生活が第一です。よく噛むことも大切です。噛む回数が増えれば唾液の分泌も良くなります。歯の表面から溶け出したカルシウムやリン等(虫歯の始まり)が唾液の働きで、再沈着(再石灰化)します。ごく初期の虫歯にとって、とても大切な働きです。子供だけでなく家族全員の食事習慣も見直してみましょう。

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