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インプラントってどういうものなんだろう? - インプラントとは2 -
歯が抜けた場合の処置方法のうちの1つです。 インプラントを中心に、他の処置方法と比較した長所・短所も併せて紹介しています。
インプラントってどういうものなんだろう?
1. インプラントの意味
生体の一部臓器が機能を喪失したり、なくなってしまった場合、その形、機能を回復するために非生物材料を生体内に植え込むこと(人工臓器)。歯科では人工歯根を指しています。
2. インプラントの構造
- 咬み合わせる部分(入れ歯の部分)=上部構造
(上部構造は固定式のものと取り外し式になる場合があります) - かぶせもの(クラウン)の土台になるところ、口の中に見える部分=支台部
- 歯ぐきに接触している部分
- 骨の中に埋め込む部分=歯根部
3. インプラントの材質
非アレルギー性・非発癌性等の多くの条件を満たしており、理工学的に安定していて生体親和性のあるものが使用されます。現在使用されているものはチタン又はチタン合金が中心です。骨との結合や組織との親和性を良くするために表面が加工されているものも多いです。
4. インプラントの種類・形
現在、国内外の製品を併せて30種類近くのインプラントが使用されています。形、長さ、太さは製造業者によって異なります。
- A. ブレードタイプ
- 旧式な形で、現在では使用頻度は少なくなっています。
- B.スクリュータイプ
- 歯根部の表面は比較的滑らかで、ネジの形をしています。
- C.シリンダー(スクリュー)表面処理タイプ
- スクリュータイプが適応しにくい場所でも安定した状態を維持できます。
5. 治療に長期間かかるわけ
天然の歯の根と骨の間には、0.1~0.2mmの靭帯が存在しています。これは歯と骨を強固に連結し、咀嚼力に対する緩衝作用、周りの骨等への栄養、恒常性の維持、感覚等の機能をもっています。
一方インプラントの場合は、人工の歯の根を歯の無くなった顎の骨に埋め込んで歯の土台を作るので、靭帯なしで直接接触、結合します。この歯根部の周りに骨ができるまで安静にしておく必要があるので、原則として埋め込んでから3~4ヵ月、時間をおくのです。