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Q.はじめまして。現在妊娠10週の妊婦です。一昨日、妊婦歯科検診で虫歯が2本見つかりました。
来週より海外赴任が決まっていたため、その場で治療を受けることにしました。その際、お医者様は妊娠中とわかっていらっしゃったと思いますが、麻酔後、虫歯を削って詰め物をして下さいました。
その後、妊娠中の歯の治療は安定期、16週以降が良いことを知り、とても不安になっています。削って詰め物をする治療はいつでもできますとこちらのホームページにありますが、10週でもして良かった治療でしょうか?麻酔や治療薬、詰め物の胎児への影響は大丈夫でしょうか?
基本的に局所麻酔は問題ないとされています。鎮痛剤も通常問題ないとされている薬を選びます。ただし安定期の治療が推奨されるわけは「安定期前は通常でも不幸なことになる場合がある」からです。(”安定期”ではないので当然、”不安定期”です)もし不幸なことになった場合、歯科治療が原因ではなかったとしても「あの時の麻酔のせいだ!」といわれて、「いいえ、ストレスのせいです。」と歯科医が言っても証明できるでしょうか?
ですから、心配でしたら産婦人科の先生に確認を取ってから治療を始めましょう、と言う事もあります。ただし急性の症状のある場合は、「薬やレントゲン、治療をせずに痛みをがまんするほうが赤ちゃんにとってストレスかもしれませんよ。どうしますか?」とお聞きします。今回の主治医も海外に行かれるなら早めに治療を進めようと考えたのだと思います。実際、普通の妊婦さんでも治療後は子供に手をとられて自分の治療どころではなくなるため、妊娠前後に一気に歯が悪くなる方が多いものです。
また治療後に実は妊娠がわかりました。と言われる方も当然多くおられます。その場合もっと不安定な二ヶ月ごろに注射やきつい痛み止めを出しているわけで、だからといって「妊娠の可能性のある人は歯医者に行かないように」というわけにはいきません。つまりそうそう不幸なことにはならないということです。
海外赴任のことも含め、いろいろと心配してストレスをためることなく、しっかり歯科治療を受けて健やかな生活を送り、万全の体制で赤ちゃんを迎えてあげてください。
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